こころの書道

〜姿勢が良くなると字が上手くなる?〜

あなたは字を書くときの姿勢について悩んでいませんか?

私の周りの方々を観察してみると、字を書いている時の姿勢は、色々です。

姿勢を正して!

同じ『字を書く』事なのに、ここまで姿勢が違うものか?と思います。

小学1年生で一番初めに習うのは、

『背筋をピンとして先生のお話を聞く』と言う事です。そして文字を書く時も『背筋をピンとして』と言われませんでしたか?

それなのに、多いのが、猫背になってしまっている方です。

猫背を通り越して、机との距離が近くなっている方も多いです。

その理由は……

・机の高さ、椅子の高さが、体にあっていない

・子供の頃からの姿勢の癖

等の原因が考えられます。

机の高さ椅子の高さがあっていない

『書き方』『書写』の教科書に正しい姿勢という写真が載っていませんでしたか?

それを思い出してみてくださいね。

学校の机の前に座る児童の机の位置は、

座った時のお臍の少し上あたりになっています。

今、字を書くテーブルや、机の高さは、お臍の位置にありますか?

私の経験から、あまり無いかな?と思います。

家にある家具は、高さが固定されていて、調整するのは、難しいです。

そして、食事をしやすい高さと、字を書きやすい高さは、違うと考えます。

お家の家具(テーブル)は、どちらかというと

『食事をとる』事が、しやすい高さになっています。

そして、これは、

子どもの頃からの姿勢の癖・・・にも繋がります。

体に合わない机の高さ、椅子の高さで生活をすることによって、

それにあった姿勢に身体が変化していってしまいます。

それが、猫背とか、身体の歪みにつながっていきます。

字を書く時の姿勢【背筋をピン!】

【背筋をピンと、腕をまっすぐ】と言いたいところですが、

姿勢が変わってしまっていると、

長時間、続けるのは、結構しんどいですよね?

 私は、筆で字を書く時の姿勢は、

【背筋をピン、腕をまっすぐ】を意識していますが、

普通にボールペンや鉛筆で書く時は、あまり気にしていません。

でも、誰かにお渡しする手紙とか、書類等他人にみていただくことを意識して上手に書きたいときは、

【背筋をピン】の姿勢でいることに気がつきます。

背筋をピンとしていると、

書く紙の全体をまっすぐに見る事ができます。

字の大きさのバランスとか、文字の列の歪みが、わかります。

一行を書いて見直すよりも、

1字1字を書いてバランスを修正しながら書いていくほうが、

上手に見えるかな?と思います。

慣れるまでは、大変ですが、字を綺麗に書く為には、

「背をピン」として、紙全体を見て、字のバランスや文字の列の空間(歪み)を意識して見てくださいね。

健康のために普段の生活から、背筋を伸ばす事を意識するのは、良い事です!