こころの書道

〜今から書道を始める方へ〜

書道の講師をしている時、気をつけていることは、【楽しく書く】です。大人になるにつれて「字が下手だから、書きたくない」って言われる方が多いです。

熨斗袋や、芳名帳、そして今の時期だと年賀状や寒中見舞い、暑い季節には暑中見舞い等々、大人になると、筆(ペン)で文字を書くことが多くなり余計に苦手意識を持つことになるようです。そして、私の教室に来てくださる方も、皆、口を揃えて、『恥ずかしくない字を書きたい』 と言われます。

恥ずかしい文字って?

でも、恥ずかしい字?ってどんな字なんでしょう?ここで、私が、中学生の時にクラブ勧誘で、言ったことを、引用させていただきますね。

「有名な書道作品を見た時に、あなたは、その字を読むことができますか?」「その字を上手だと、思えますか?」「読めない字が、本当に上手いかどうかわかりますか?」中学2年生の時のクラブ勧誘です。今思うと、偉そう!!な中学生です。その勧誘で入部したのは、3人でした。悲しいことに、それから40年近く経った今も、上手な文字というのが、どういう文字なのか、わかりません。しかし、整ったバランスよく書く(一般的に上手いと言われる形の字)ことは、できるようになったと思います。筆で、楽しく字を書く・・・(緊張したら、うまく書けません。)そんなお手伝いができたらいいな。と、思っています。

今から初めても大丈夫!

今、私が教えさせていただいている中で一番年上の方が、80歳を過ぎた男性です。リウマチで、筆を握るのも苦労されていますが、教室が終わったあと、「楽しかった。体が動く間は、続けたい」といって帰られます。その言葉を聞くと、私も『もっと勉強しよう』と、思います。